α7IIで使いたい望遠ズームレンズ比較
まずは様子見ということでSEL55210を中古で安く購入し、α7IIで使っていました。
超小型軽量でどこにでも持ち運びやすい取り回しの良さは非常に魅力的なのですが、やはりキットレンズの限界か、α7IIのセンサーを活かせているとは言い難く、画質的に満足できなくなってきました。
そこでEマウントフルサイズ対応望遠ズームの定番、SEL70200GかSEL70300Gへのステップアップを考えています。
スペック上の比較は以前にも調べた通りですが、SEL55210を使ってわかったより実践的な要件を満たせるのがどちらか比較検討してみました。
要件
- テレ端200〜300mm
- コンパクト
- ズームリングが扱いやすい
- 手持ちで撮影しやすい
- 玉ボケの綺麗さ
調査
まずSEL70200GとSEL70300Gに共通しているのは
- フルサイズ対応
- Gレンズ
- フィルタ径72mm
- 防塵防滴に配慮した設計
- インターナルフォーカシング方式
- 手ぶれ補正
- ワイド端70mm
- フォーカスレンジリミッター
- 手ぶれ補正スイッチ
- AF/MFスイッチ
- 実売14万円程度
同価格帯なので比較しがいがありますね。
テレ端200〜300mm
まずテレ端側ですが、その名の通りSEL70200Gは200mm、SEL70300Gは300mm。
フルサイズ300mmが絶対必要ならSEL70300Gしかありませんが、自分の使い方の場合は200mmをAPS-Cモードで使って300mm相当で撮ったり、後からクロップする撮り方で困ったことがないため、決め手にはなりません。
絞りに関してはSEL70200GがF4通しなのに対して、SEL70300GはF4.5-5.6、明るさ扱いやすさの2点でSEL70200Gが有利です。
コンパクト
カメラバッグへの収まりの良さを考えるとSEL70200Gと比較して収納時の全長が3cmほど短いSEL70300Gが有利。
しかし、レンズフードをつけてテレ端までズームすると全長は逆転し、インナーズーム方式のSEL70200Gの方がコンパクトになります。
実際にお店などで試し撮りしてみると、最大ズーム時のSEL70300Gはかなり長いため、運動会などで前後に人がいるような状況ではかなり気を使いそうです。
ズームリングが扱いやすい
運動会などで動き回る被写体を撮ろうとするとズームリングは頻繁に操作することになります。
SEL70200Gのズームリングはスムーズに回転し、思い通りの画角に素早く変更することが可能です。
SEL70300Gは伸びる鏡胴でありながら防塵防滴に配慮した設計ということもあり、しっかりとシーリングされているせいかズームリングが固い!
ズームロックスイッチがついていますが、自重で伸びないくらい固いのです。
動きものを撮る目的だとこれはマイナスポイントですね。
手持ちで扱いやすい
SEL70200Gは840g、SEL70300Gは854gとどちらも軽量なため、手持ち撮影は可能です。
ただ、SEL70300Gのほうが鏡胴が太いため、持ちやすさではSEL70200Gの方が上でした。
いずれもフォーカスホールドボタンを備えているため、ここに瞳AFを割り当てると人物撮影時に大いに活用できそうです。
玉ボケの綺麗さ
望遠レンズといえば大きな玉ボケが撮れるのも楽しみの一つです。
せっかくなので玉ボケも綺麗な方が嬉しいのですが、SEL70300Gは残念ながら年輪ボケが目立ちやすいようです。
SEL70200Gも多少の年輪ボケは見られますが、SEL70300Gと比較すると綺麗なボケかたでした。
SEL70200Gだけの利点
- 白レンズなので所有欲が満たされる
- フォーカスホールドボタンが2つあり縦位置でも押しやすい
- 手ぶれ補正に流し撮りモードがある
- 三脚座が付属
SEL70300Gだけの利点
- 黒レンズなので目立ちにくい
- 最大撮影倍率0.31(SEL70200Gは0.13)
その他
いずれもα9での最高連写速度は15FPSとなるようです。
(20FPS連写には対応レンズが必要。)
結論
総合的にはSEL70200Gの方がバランスが良い印象です。
- 「野生動物を撮る」など撮影対象が明確で少しでも焦点距離が長いレンズが必要
- 持ち運び時は可能な限りコンパクトに収めたい
- 白レンズは恥ずかしいので黒がいい
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