α7IIで運動会をうまく撮影するコツが掴めてきたので紹介します。
α7IIで運動会を撮るための装備
日常スナップとは少し勝手が違うため、装備には万全を期す必要があります。
まずは書き込みが高速なSDカード。シャッターチャンスが多く撮影枚数も多くなりがちで、バッファフルになると撮影機会を逃すため、SDカードの書き込み速度は早い方が良さそうです。
今回は使い慣れたTranscendのUHS-I対応の物を使用しました。
レンズは望遠側が200〜300mm程度のズームレンズが必須。
α7IIはSEL70200Gなどフルサイズ対応のレンズであれば2400万画素で撮影できるため、トリムして拡大したとしても十分な画素数をキープすることができます。
一方SEL55210などAPS-Cモードで撮影する必要があるレンズの場合は1000万画素まで解像度が低下してしまうため、トリム耐性が下がってしまうため注意が必要です。
AF-Cを使うことになるのでバッテリの減りも早め。1日撮るなら2, 3本は予備のバッテリーがあると安心です。
α7IIで運動会を撮るための露出設定
ブレ、ピンボケを回避するためにはMモードがオススメです。
ブレずに撮るにはシャッター速度を1/800より高速に設定。
よほど高速な動作でなければしっかりと止めて撮影することができますが、可能であれば1/1000以上にしておいた方が安全です。
望遠撮影での手ブレも防げて一石二鳥です。
ピンボケによる失敗を減らすために絞りをF5.6〜F8に設定。
被写界深度が深くなるので全身にピントが合う確率が上がります。
F9以上絞るとα7IIでは像面位相差による高速なAFが効かなくなるため、絞ってもF8までにしておくのが無難です。
絞っているとはいえ望遠で撮影すれば背景も程よくボケます。
ISOはオートに設定。
シャッター速度と絞りを固定しているので、ISO感度を自動調整させることで適正露出が保てます。
運動会であれば大抵良い天気なので、感度が上がりすぎてノイズが増える心配もあまりありません。
α7IIで運動会を撮るためのAF設定
運動会で難しいのはAF合わせ。
一番取りやすいと感じた設定は以下の通りです。
- フォーカスエリア:フレキシブルスポットM(位相差AFエリア内に配置)
- フォーカスモード:AF-C
- プリAF:入
後はひたすらEVFを覗いてシャッター半押し、もしくはカスタムキーに割り当てた「AFオン」を押しながら、フォーカスエリア内に我が子をとらえ続けます。
フレーミングし続けることが最重要、ここは撮影者の技術が問われます。
α7IIで運動会を撮るための撮影設定
動体撮影なのでドライブモードは連続撮影Hi、オートレビューはオフ。
ただし、α7IIの連写では被写体を追えないということを今回痛感しました。
連写中は撮影後の画像が表示されるため、横方向に動く場合はまともにフォーカスを合わせることができません。
フォーカスエリアをフレキシブルスポットにして自力で被写体を追う場合は、連写しないことが最も成功率が高まります。
連写しないことでEVFの映像がすぐに復帰するためAFのためのフレーミングがかろうじて可能です。
撮り方としては、
- シャッターを半押し(またはAFオン)しEVFを覗きながらフォーカスエリアに被写体を入れ続けるようフレーミング
- ここぞというタイミングでシャッターを押し込みすぐ半押しに戻す(AFオンの場合はカスタムキーを押しっぱなし)
- どうしても保険で数枚撮っておきたい場合は、カンを頼りにフレーミングしながらシャッターキー押しっぱなしで連写
となります。
どうしても横方向に連写して撮影する必要がある場合は、フォーカスエリアをワイドにして、やや広角気味(被写体が画面の高さの1/2〜1/3程度の大きさ、後から必要な大きさにトリミング)で、液晶パネルのライブビューと被写体を肉眼で見ながらカメラをパンさせて撮るのが良さそうです。
まとめ
高速シャッターで絞り気味にし、フォーカスエリアを小さめにして自力で被写体を追い、タイミングを見計らって単写で撮る。
α7IIで運動会を撮影する場合、これが一番失敗が少なそうです。
しっかりフォーカスエリアに被写体をフレーミングできれば、AFに失敗することはまずなく、フルサイズらしい印象的な写真が撮れるため、今後もα7IIでの撮影に挑戦したいです。
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